『だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』 総計3冊 2008年4月3/5

4月分の読書記録を全然つけ終わってなかった。

通読回数

2回

読んだ観点

脳の仕組みに従った効率の良い学習法を探る。

所感

100ページない本に、脳科学に基づいた効率的な勉強法が凝縮されている良書。高校生の親戚にも読ませたい一冊。
脳の仕組みから見ても、地道な努力を積み重ねていくことが一番の近道なんだということを教えられた。勉強量は積み重ねるほど指数関数的に効果が表れるものなのだそうだ。自信を持って基礎の積み重ねを続けようという気にさせてくれる。

参考になったポイント

・脳をだまして記憶させるのがポイント。
・2ヶ月で4回の復習が効果的。
 →複数回復習することで、海馬に対して「これは一時的な情報ではなく長期的に必要な情報だ」と思いこませる。
・まず1科目をマスターする。そうすると他の科目のマスターも早くなる(「学習の転移」)。
・高校生くらいから、脳の仕組みが知識記憶よりも経験記憶へと変っていく。それに合わせて勉強の仕方も変える必要がある。
・喜怒哀楽の感情を伴った勉強をする。
 →海馬の近くの扁桃体を刺激すると記憶力が高まる。
・生体が危機感を持っていると記憶力が高まる。
 →空腹状態・室温が低い状態が良い。


ついでに、著者の池谷さんと糸井重里さんの対談本『海馬 脳は疲れない』も面白い。大筋はこの『脳の仕組みと科学的勉強法』とかぶるのだけれど、池谷さんが脳科学の話をして糸井さんが関連するエピソードを語って話が膨らんでいく感じが読んでいて楽しい。

だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法

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