バビル2世が面白すぎる

漫画を読んでてこんなにのめりこんだのは久しぶりだ。バビル2世は今読んでもまったく色褪せることがない。最近のバトル漫画に飽きた人はつべこべ言わずに是非読んで欲しいですハイ。


主人公のバビル2世はハッキリ言って強すぎる。身体能力はすごいし超能力持ってるし、3つのしもべが優秀すぎる。(自分はやはりロデムが欲しいです。あらゆるものに姿を変えられる能力、黒豹、知能も高くテレパシーで会話できる。アニメ版ロデムの声は野田圭一さんだし。)物語が始まってからすぐにこれだけの能力を持つ主人公っていうのはすごい。
それでもバトルが全然破綻することなく、むしろ白熱するのは、やはり敵役のヨミのおかげだろう。バビル2世に何度もやられながらも、その度に強大になってバビル2世をどんどん追い込んでいくというのがいい。通しで読んでみると、ヨミの成長ぶりには驚かされる。で、自分が思うヨミのいいところは、悪の組織の親玉でありながらそこまで悪逆非道じゃないところ。世界征服のためには洗脳・人体改造を厭わぬけれど、部下をあっさり切り捨てるわけでもない。不利になるとわかっていても有限の超能力を連発して生き埋めになった部下を救ったりするのだから。(で、その後バビル2世超能力連発して弱ったヨミを自衛隊で取り囲み、蜂の巣にしようとするという展開だったりするw←一応ネタバレ反転)

なーんて書いてて気付いたが、敵役であるヨミのほうがよっぽど「友情・努力・勝利」を実行していたのだ。あまりに一方的な力を持ち、正義のためなら徹底的に潰しにかかるバビル2世に対し、ヨミは、何度もやられながらも組織を総動員して対抗していく。ヒゲのおっさん・しかも教祖様ではあるが、ヨミのほうこそが少年漫画主人公の王道をゆくキャラクターじゃないだろうか。ヨミに好感が持てるわけだ。また今度ヨミを主人公に見立てて読んでみようw



というわけで、30年以上昔の漫画とは思えないほどハマってしまいました。バビル2世は是非皆様にも読んでいただきたい漫画です。