今日のいい言葉---DRYからDROへ

プログラミングの設計思想にDRY(Don't Repeat Yourself)というのがあります。
「同じ記述を繰り返さない」。システムの中で同じ処理が複数あったら、コピペによるその場凌ぎのコードを書かず、ロジックを一つにまとめて共有しよう、といった意味合いです。
繰り返しをなくすことで、コードの無駄をなくして簡潔明瞭にし、管理を楽にする。

DRYはプログラム単位に対して使う単語だと思いますが、これがもっと広い視点から見た場合どうなるでしょう。


多くの人が同じようなアプリケーションを欲しがっているとき、各人が勝手に自分用のプログラムをバラバラに作るのではなく、オープンソースプロジェクト化することで、成果を共有する。目標は同じなのにバラバラの経路を各人で作るよりも、協力・統合して一本の大道を敷く。非常に効率が良いし、スッキリします。これって、DRYと同じ思想ですよね。
違うとすれば、Yourselfというプログラム内での話ではなく、技術者全体での思想になる。
言ってみればDon't Repeat Ourselvesです。自分も含めてみんなで共有して繰り返しをなくそう。誰かが苦労する前に、自分の成果を提供しよう。自分が苦労する前に、みんなの成果を受け継ごう。それを繰り返していけば、もっと楽に新しい問題に取り組めるようになるはずだ。


現実は、そんなウマい話が簡単に実現できるわけはない(会社の守秘義務や契約問題があるわけだし)。けれど、他人事(themselves)ではなく当事者(ourselves)たろうとする心は持っていようと思います。
(いや、「持っていよう」とかじゃなくて実践してかないとだな、自分)



http://www.google.co.jp/search?num=30&hl=ja&safe=off&q=%22Don%27t+Repeat+ourselves%22&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=:Don't Repeat Ourselves の検索結果
いまは200件もないけれど、これからもっと増えていきますように。