カツとカレー 2

メニューをざっと見てみると、店の売りは野菜カレーとのことだった。しかし今回はカツカレーと決めていたので、すぐに注文。しばらくして、待望のカツカレーが到着。

・・・肉が小さい。厚みがない。かつて学食で食べたカツとあまり変わり映えしないというのが素直な印象。別に大きさばかりを求めているわけではないが、折角カツカレーを注文したのだから、もっとカツには自己主張をしてほしいところだった。切れ目から覗く肉身は火の通しすぎで水気が抜けているように感じられ、ますます心配になってくる。実際食べてみても淡泊で、カツ単品でもパッとしないものだった。野菜多めなカレーが美味しいだけに、残念なところである。

と、ここでハッとした。「カレーおいしい」、それはつまり、カツはあくまでもトッピングに過ぎず、カレーが主役と言うことになってしまうのではないか?カツカレーのカツはカレーの具のひとつに過ぎない―――などと言われても何か釈然としない。具の一つに過ぎないというなら、なぜにカツカレーばかりがメニューに取り入れられているのか(調査したわけではないが、カレーライスがあってカツカレーはない飲食店は少ないものだ)。カツはカレーのベストパートナーだとでも言うのだろうか。
(つづく)







つーかなんで俺はこんな与太話を連作にしてるんだ。